最近の中学入試では、学校ごとに特色のある多彩な試験が行われていることをご存じですか?
『大学入試改革』と日本における教育に対する考えの変化といった背景があるようです。
入試の際に学科試験を課さず、プログラミングや自己アピールなどユニークな方式で定員の一部を選抜する動きが広がっている。
学習塾に通っていなくても挑戦しやすくすることで、多様な生徒を集める狙いがあるようです。
思考の方法
1. 創造性とイノベーション
2. 批判的思考、問題解決、意思決定
3. 学び方の学習、メタ認知働く方法
4. コミュニケーション
5. コラボレーション(チームワーク)働くためのツール
6. 情報リテラシー
7. ICT リテラシー世界の中で生きる
8. 地域とグローバル社会でよい市民であること(シチズンシップ)
9. 人生とキャリア発達
10. 個人の責任と社会的責任(異文化理解と異文化適応能力を含む)(参照)国立教育研究所 『第5章 新たな学びと評価は日本で可能か』
『学んだことをきちんと使えるか』といった知識を問う問題から、
『思考・判断・表現力』といった自分で考え、それをどう活かすかを問う問題に変わっているようです。
様々な試験の一例
東京女子学園(東京・港)https://www.tokyo-joshi.ac.jp/junior/
2020年2月、スマホの持ち込みを可とする中学入試を実施する。
知識の細やかさや量を問うのではなく、情報をどう活用するかを見る。
追手門学院大手前中(大阪市)https://www.otemon-js.ed.jp/
昨年12月、ブロック玩具のロボットを前に、小学6年の児童6人がタブレット型端末に「直進」「右折」といった命令を入力。
今年から始めるプログラミングを利用した入試に向けた学習会が行われた。定員約105人のうち、5人程度を募集。
本番では数人ずつのグループで「ロボットをゴールに導く」という課題に挑む。結果ではなく、話し合いの様子から、思考力や判断力をみる。
大妻嵐山中学校(埼玉県)https://www.otsuma-ranzan.ed.jp/
『ORまなび力入試』と『ORみらい力入試』が設けてあり
「みらい力表現型入試」は、「①ストーリーテリング」または「②プログラミング」を選択します。
聖学院中学校(東京北区) https://www.seig-boys.org/
思考力ものづくり入試では、『自分の好きなこと』をレゴで表現。
レゴは仮説を立てて学ぶ教育に相応しい教材とされています。
本校でもレゴを使った教育を促進する一環として毎年「レゴキング選手権」を実施しています。
制限時間内に与えられたテーマの中で作品を創造・製作しお互いに投票します。
社会問題の解決策をブロック玩具と作文で表現する「ものづくり思考力入試」を導入した。
富士見丘中学校(東京都渋谷区)https://www.fujimigaoka.ac.jp/exam/junior/past
2015年よりスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校となり、海外留学制度も充実している学校
『英語特別入試』『適性検査型思考力入試』『ICT型思考力入試』『グローバルアスリート入試』『WILL入試』を実施。
WILL入試は、学科試験が基礎的な問題構成となっており、面接試験において、
「富士見丘で学びたい」「富士見丘のグローバル教育や先進的な英語教育を受けたい」
という意志・意欲(WILL)を高く評価する入試スタイルです。
ノートルダム女学院中(京都市)https://www.notredame-jogakuin.ed.jp/
力を入れるオーケストラクラブへの入部が条件の推薦入試を始める。
楽器経験者が対象で、作文と面接で選考。学力は通知表で確認する。
親和中(神戸市)は、自分の「得意なこと」「長所」「夢」から一つを、1分間で語る「プレゼンテーション入試」を初めて行う。
日本大豊山女子中(東京都)https://www.buzan-joshi.hs.nihon-u.ac.jp/
2017年に始めた「思考力(プレゼン)型入試」では、
与えられた課題について本やインターネットで調べて意見を発表させる。
色々な試験が導入されていますね。今後中学受験を検討されている方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
得意なことを生かして中学受験に挑戦し、お子さんが楽しい学校生活を送れる事が何よりですね。